Blog&column
ブログ・コラム

建設現場での労災保険について

query_builder 2023/06/01
コラム
55
建設業で怪我を負った時に、どこの労災保険で補償されているのかご存知でしょうか。
実は、一般の会社の仕組みとは違うことをしっかりと理解している方は多くありません。
今回は、建設業の労災保険について説明していきます。

▼建設業の労災の仕組み
建設設業の労災保険は、一般的に建設現場に関わる個々の下請会社を独立した事業として取り扱いません。
現場ごとに個々の下請会社を元請会社と一体とし、建設現場全体を一つの事業体として取り扱われます。
建設現場の労災保険の加入手続きは、元請会社が行います。
保険料の支払いも、現場ごとの元請会社が行う仕組みになっています。

現場作業での事故の場合、全ての労働者は元請会社が加入する労災保険で補償される仕組みです。
しかし事業主・役員・一人親方等の場合は、元請会社の労災保険では補償されません。
この場合、労災保険特別加入制度の利用によって給付を受ける事が可能です。

■労働者の範囲
雇用形態に関係なく、従業員や日雇い・アルバイト・パートなどを労働者といいます。
労災保険の適用を受けるために、この4つを準備する必要があります。

・給料支払いがある
・賃金の台帳がある
・出勤簿がある
・雇用契約書がある

■保険適用の範囲
建設業の労災保険は、請負金額に労災費をかけた金額に保険料率をかけます。
現場や通勤途中で、自分の不注意が原因で起きた怪我でも元請負業者の労災保険にて補償されます。
一般的な会社の労災保険とは、大きく異なります。

■補足
【労災保険特別加入制度とは】
労働者以外の方で、補償することが相応しいとしいと判断された方のみが加入できます。
また一定の要件があり、特別に労災保険に加入することを認めている制度のことです。

▼まとめ
建設現場の労災保険の加入手続きは、元請会社が行うため一般的な会社とは異なります。
危険を伴う作業を担っているため、労災保険に加入し事前に備えておきましょう。

NEW

  • 江戸川区の現場にて作業!

    query_builder 2021/09/14
  • 建設現場での労災保険について

    query_builder 2023/06/01
  • 建設現場安全管理の指針って何?

    query_builder 2023/05/03
  • 建設現場に年齢制限はあるのか?

    query_builder 2023/04/05
  • 熱中症対策におすすめの飲み物

    query_builder 2023/03/03

CATEGORY

ARCHIVE